不要な工作機械を上手に売るためのポイントと流れ

中古機械買取コラム

工場や倉庫に長く放置されている工作機械があるなら、買取サービスを利用すると手間をかけずに処分できます。新しい機械を導入すると費用がかさみますが、中古品は安く手に入るため人気があります。状態が良ければ、思ったより高く売れることもあります。

ただ処分すると費用がかかるだけでなく、大きな機械なら搬出作業も負担になります。その点、買取を利用すれば、現金が手に入り、搬出も業者がやってくれるため負担が減ります。特に人気メーカーや加工精度が高い機械は、年式が古くても高く評価されることがあります。

この記事では、不要な工作機械を高く売るためのコツや、査定から引き取りまでの流れをわかりやすく説明します。

工作機械の買取とは?

工作機械の買取は、使わなくなった機械を業者に買い取ってもらう方法です。

工作機械は新品だと高額ですが、中古品でも状態が良ければ高く評価されます。新品を買うとコストがかかるため、中古品を選ぶ企業も多くあります。特に人気メーカーや加工精度が高い機械は、中古市場でも注目されています。

実際に、10年以上使用した旋盤が人気メーカー製だったため、年式の割に高く買い取られたケースもあります。また、古いマシニングセンターでも、メンテナンスがしっかり行われていれば、動作に問題がなかったことで高額査定がついた例もあります。

単に廃棄すると処分費用がかかりますし、搬出作業も自分たちでやる必要があります。その点、買取ならお金が入り、搬出も業者が対応してくれるため負担が減ります。即日現金払いに対応している業者もあるため、早く資金が必要な場合にも便利です。

多少年式が古くても、動作に問題がなければ高値がつくこともあります。人気メーカーや特定の業界で使われている機械なら、さらに高く売れることがあります。

また、設備を入れ替えるタイミングや工場の閉鎖に伴って、工作機械をまとめて手放すケースもあります。こうした場合も、廃棄せずに買取業者に相談すれば、まとまった資金が得られるかもしれません。実際に、設備入れ替えで20台以上の機械をまとめて買い取ってもらい、新しい設備の資金に充てられた事例もあります。

買取の流れ

1. 査定の申し込み

まず、買取業者に査定を依頼します。査定方法は「オンライン査定」「電話査定」「現地査定」の3種類です。

オンライン査定

オンライン査定は、写真をメールや専用フォームで送るだけで簡単に申し込めます。機械の写真やメーカー名、型番、使用年数、メンテナンス状況などを送ると、おおよその査定額を教えてもらえます。

忙しい方や、時間が取れない方におすすめの方法です。スマートフォンで写真を撮ってそのまま送るだけなので、わずか数分で査定依頼が完了します。

例えば、ある工場では10年以上使用していた旋盤をオンライン査定に出したところ、メーカー名と型番が市場で評価の高いものだったため、予想以上の高値がついたケースがあります。

オンライン査定は、メールやフォームでの問い合わせなので相談しやすい半面、写真だけでは細かい状態までは把握できないため、実際の価格とは多少異なることがあります。

電話査定

電話査定は、業者に直接電話をかけて査定を依頼する方法です。機械の型番やメーカー名、使用年数、動作状況などを伝えると、その場でおおよその査定額を教えてもらえます。

電話での査定は、すぐに概算価格を知りたい場合に役立ちます。話しながら質問もできるため、不明点をその場で解消できるのがメリットです。また、相手の反応を見ながら話ができるため、細かい要望や特別な事情なども伝えやすくなります。

ただし、実物を確認しているわけではないため、電話での査定額と実際の査定額に差が出ることがあります。あくまで目安として考えましょう。

現地査定

現地査定は、業者が直接工場や倉庫を訪問して機械を確認する方法です。実物を見てもらえるため、最も正確な査定額を出してもらえます。

特に大型の機械や、特殊な加工機械、部品の摩耗状況などを確認する必要がある場合は、現地査定が適しています。

現地査定は、査定スタッフが細かく状態を確認するため、査定額の根拠を詳しく説明してもらえるのもメリットです。「この部品は交換されているから動作が安定している」「摩耗が少なく、まだ長く使える状態」といった具体的な説明を受けられるため、査定額に納得しやすくなります。

2. 査定結果の確認と契約

査定が終わると、提示された査定額を確認します。提示額に納得できれば、契約に進みます。査定額には業者ごとの違いがあるため、単独の査定で決めるのではなく、複数の業者に依頼して比較しましょう。同じ機械でも、評価基準や市場価値の見方が異なるため、査定額に大きな差が出ることがあります。

例えば、A社では100万円の査定額だったのに対し、B社では120万円というケースも珍しくありません。特に工作機械の市場価値は変動することがあるため、複数の業者に見積もりを出してもらうと、より高く売れる可能性が高くなります。

査定額に影響を与えるポイント

メーカー名や型番

特に有名メーカーや市場での評価が高いメーカーの機械は、査定額が上がりやすくなります。同じ種類の機械でも、メーカーによって信頼性や耐久性に差があるため、人気メーカー製品は需要が高くなります。

また、型番によっても価格が左右されることがあります。後継モデルが出ている場合でも、使い勝手が良いとされる型番や、特定の業界で高く評価されているモデルは、高額査定が期待できます。

製造年と使用年数

一般的に、製造からの年数が新しいほど査定額が高くなりますが、使用頻度やメンテナンス状況によっては、年式が古くても高く評価されることがあります。

例えば、10年前に製造された機械でも、使用頻度が低く、メンテナンスが行き届いている場合は、最新モデルに近い査定額がつくこともあります。一方で、年式が新しくても過度に使われていたり、修理歴が多かったりする場合は、査定額が下がることがあります。

メンテナンス状況

定期的にメンテナンスをしている機械は、動作が安定しており、故障のリスクが低いため、高額査定が期待できます。メンテナンス履歴や交換した部品の記録があると、査定額が上がる可能性があります。

動作状況や精度

動作確認をして問題なく稼働する場合は、査定額が上がる可能性があります。特に加工精度が高く、誤差が少ない機械は、需要が高いため高額査定が期待できます。

付属品やオプションパーツの有無

特に、交換用の刃や追加パーツ、操作マニュアル、専用工具などがあると「すぐに使える状態」に近いため、業者にとっては魅力的です。

例えば、マシニングセンターの場合、専用のアタッチメントや特殊な工具が付属していると、査定額が10〜20万円アップするケースもあります。逆に、必要なパーツが不足していると、査定額が下がる可能性があります。

査定額が低かった場合の対応

提示された査定額が思ったより低かった場合は、他の業者にも査定を依頼してみましょう。

1社目で希望に合わない場合でも、他の業者が高く買い取ってくれることがあります。査定額が低かった理由を尋ねてみるのも良いです。「年式が古いため」「動作に不具合があるため」といった理由がわかれば、修理や整備を行ったうえで再査定を受けると査定額が上がる可能性があります。

また、人気メーカーの機械や希少モデルの場合、市場価値を正確に判断できる専門業者に依頼すると査定額が上がることがあります。

契約内容の確認

提示額に納得できれば、契約を進めます。契約書には「支払い条件」「キャンセル条件」「搬出作業の責任範囲」などが明記されています。

契約前にしっかり確認しておくことで、トラブルを防げます。特に「キャンセル時の費用」や「引き取り時のスケジュール」などは細かく確認しておきましょう。

例えば、「契約後のキャンセルはできない」「搬出作業の際に発生するトラブルは業者が負担する」などの条件をしっかり確認しておけば、後からのトラブルを避けられます。

また、支払いのタイミングも重要です。「搬出後に振込される」のか「搬出前に現金払いになる」のかを確認しておけば、資金繰りの見通しも立てやすくなります。

査定結果の確認と契約は、工作機械を売却する際の重要なポイントです。査定額に影響を与える要素を理解し、複数の業者に依頼して適正な価格を見極めることで、より良い条件で売却できる可能性が高くなります。契約内容をしっかり確認し、納得したうえで進めることが大切です。

3. 支払いと搬出

契約が成立したら、支払いと搬出が行われます。

支払い方法

現金払いに対応している業者なら、その場で現金を受け取ることができます。振込対応の場合でも、契約から数日以内に振り込まれるケースが一般的です。

特に即日払いに対応している業者なら、契約成立後すぐに資金を受け取れるため、資金繰りに役立ちます。

搬出作業

搬出作業も業者が担当します。特に大型の機械や重量のある機械は、自分たちで運び出すのが難しいため、専門のスタッフに任せるのが安心です。

工場の稼働状況に合わせて夜間や休日に搬出してくれる業者もあるため、業務に支障を出したくない場合は相談してみましょう。

また、搬出の際に工場内のレイアウトを変更する必要がある場合も、業者がサポートしてくれることがあります。特に大型機械の場合、クレーンや特殊な搬出機材が必要になることがあるため、経験豊富な業者を選ぶのが安心です。

搬出後に「床が傷ついた」「壁にぶつかった」といったトラブルが起こらないように、搬出の進め方を事前に確認しておきましょう。

まとめ

不要な工作機械を売却する場合、複数の業者に査定を依頼し、提示額や支払い方法、搬出方法を確認しておきましょう。

即日現金化や振込、搬出など、手間をかけずに取引を進められます。

まずは無料査定を依頼して、不要な工作機械を上手に売却しましょう。

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